ゆらぎ、のち、決意
「直子さんって、会社を大きくしたいんですよね?」
「今の方向だとすぐに行き詰まりますよ」
尊敬する経営者の方に、そう声をかけられたのは、ちょうど1ヶ月前のことです。
私の心はざわざわ揺れました。
行き詰まる?それは困るなあ。
誰も悲しませたくないのに・・・
約8ヶ月ほど前、私はkonayukiの在り方を大きく変更しました。
何度かこのLINEでもお伝えしてまいりましたが、
konayukiシフォンをお仕事として活用し、一緒に届けてくださる方に向けて価値提供する
と決めたのです。
こうして結論だけ書くと、簡単に決めたように思われるかもしれません。
でも、そんなことはなくて、裏では、胸が張り裂けそうな気持ちを抱えていたのでした。
その一番の理由は、私の決意により、悲しい想いをする方がいらっしゃるという事実。
特に、ずっと一緒に歩んできた仲間に辛い想いをさせてしまっていることを知っていたので、とても苦しい選択でした。
本当は、誰も悲しませたくない。ずっとみんなで笑っていたい。でも・・・「全ての方向」を平和的に解決する方法が、どこにも見当たらなかったのです。
この言葉は、そんな時にかけてもらった言葉なのでした。
おっしゃる通りかもしれない
だから、私の心は揺れていました。
「商品が売れやすい仕組みを優先した方が、みんなワイワイ楽しくやれるのかもしれない。」
「その方が、私も気楽なのかもしれない」
ここでいう、売れやすい仕組み・・・とは、なんでもありにして、レシピをお得に提供する仕組みのこと。
その方が、もっと楽に会社を大きくできるでしょうし、きっとみんな楽しいだろうし、それがWin-Winの関係なのかも、と、心の奥底では、揺れていたのです。
会社の「大きさ」とは?
たしかに私は、会社を育てていきたい、と考えています。
でも、「大きくする」って、どういうことなんだろう?
ただ、人を増やすということではない気がする。
ただ、売上を上げることでもない気がする。
ですが・・・
ビジネスをしている以上、もしかして私の考えは理想論なのかな。
きれいごとを言っているだけなのかな。
どんどん分からなくなっていって・・・。
「もう、どうでもいいや」って、全部手放してしまいたくなった日もありました。
「売れる」の先の未来
レシピをお得に提供して、会社が大きくなる未来。
それって、どんな未来なのかな?少し真剣に見つめてみました。
そのときに見えた未来は、
数字だけが膨らんでいく一方で、私自身の心がすり減っていく未来でした。売れば売るほど、私が思い描く未来とは遠ざかっていく気がしたのです。
「違う!これじゃない!」
そのときに、はっきりと気づきました。
私が求める未来
私が求めているのは「売上」ではなく、「つながり」なんだと。
konayukiシフォンをきっかけに、人と人とが出会い、心を通わせ、絆が生まれていくこと。
それこそが、konayukiが目指す「真のあたたかさ」です。
そして、シフォンケーキはもちろんのこと、
働く姿勢や、お客様との関わり方、会社としての在り方にも、「あたたかさ」を宿らせていきたい。
ゆくゆくは、社会全体に広げていけたら・・・。
難しいからこその挑戦
葛藤を経て、ようやく決意することができました。
たとえ遠回りでも、理想をあきらめない道を選ぶ。
難しい?
だったら、やってみようじゃないか。
簡単じゃないからこそ、
やりきった先に、きっと深くて、あたたかい幸せを届けられるはずです。
「大きくしたい」のは、売上でも人の数でもなく、「思いの輪」です。
その輪が広がることで、konayukiを通して出会った人が、自分らしく輝ける世界をつくりたい。
その世界を、業界全体にも浸透させていきたい。
共に育つ
今、その決意を胸に、私は「新しいkonayuki」として歩き出します。
まもなく、その始まりをお話しする、特別なセミナーを開催します。
私が目指すのは、「競い合うではなく共に育つ」そんな未来。
どうか楽しみに待っていてくださいね。
