私の原点を振り返る~「何者でもなかった自分」が、生き方を見つけるまで~

粉雪シフォンの日常

みなさんこんにちは。
米粉とお米のシフォンケーキショップ開業支援を行っています
konayukiシフォンマイスターの直子です。

いつもご覧いただいてありがとうございます。

今日は少し、自分の原点、

「普通の主婦だった私が、シフォンケーキで人生を変えた理由」

をお話ししたいと思います。

私はなぜ、この道を選んだのでしょう?

それは、ただ「お菓子作りが好きだった」というお話ではありません。
「本来の自分を取り戻すまでの物語」です。


「自分が何者かになりたかった」という痛み

「自分は何者なんだろう」
慌ただしい日常生活を送る中、ふと、考えることがありました。

その時はいつも、何とも言えない空白を感じた事があります。

誰かの役に立ちたいと思って生きてきたはずなのに、
気がつけば、自分という存在が、ゆがんでいく。


家族のため、子どものため、周りのために生きるほど、
自分の未来のことは、少しずつ諦めていくようになりました。

30代、40代前半の私は、
本当に、特別な学歴もなければ、キャリアも、人脈もありませんでした。
保育士として日々の仕事をこなし、
家では妻として、母として、家庭を支える。

そんな当たり前の毎日の中に、不思議な焦りがありました。
当初も私は毎日忙しく、部屋を片付けるだけで自分の一日が終わる。
それなのに、心の奥にぽっかり穴が空く感覚。


唯一、誇れたのは「母であること」

そんな私が胸を張れたのは、「母親」であることだけでした。

3人の子どもたちには、私のように不安な将来を歩ませたくない。

学歴よりも人間力。
点数よりも、優しさや想像力。
そう信じて、子どもたちの「好き」を応援しました。


少林寺、サッカー、野球、ピアノ、ダンス、歌。
特に「歌」は、私も学生時代、歌が歌えることで褒められて、人と会う楽しみが「歌うこと」でもあった学生時代。

なので、「歌が歌えること」は、何よりも大切なことだと思うほどでした。

そして、長男次男がブレイクダンス、

長女はヒップホップ。

「踊ることは、何かあった時の一発芸に場を盛り上げられるから、いいよ!」

ということで、私自身も

子供たちの活動を、我が事のように思い応援

走り回る日常でしたね。

今思えば私は、子どもたちに自分の叶えられなかった

夢を託していたのかもしれません。


でもその一方で、
「自分も何者かになりたい」という気持ちは、確かに心の底に眠っていたんです。


焼き続けることで、私が「私」に戻れた

そんなときに夢中になったのが、シフォンケーキの開発でした

最初は趣味の延長。
でも、混ぜて、焼いて、冷まして、、

失敗経験も成功体験も、何度も何度も繰り返すうちに、
心が少しずつ澄んでいくのを感じたんですね。

誰に気を遣うこともなく、
ただ、目の前の生地に向き合う時間。

それは、長い間どこかに置き忘れていた
「私自身を取り戻す時間」でした。

失敗を重ね、試行錯誤を繰り返し、成功体験を何度も味わう。
気づけばその時間が、何よりの生きがいになっていました。


「先生のシフォンは、何かが違う」

ある日、生徒さんが言ってくれた言葉が今でも忘れられません。

「先生のシフォン、常識を覆す味です」
「胃にもたれないのに、心に残る」
「先生のシフォンには“ぬくもり”がある」

そんな言葉を聞くたびに、涙が出そうな気持ちに何度もなりましたね。
あぁ、私はこの言葉をずっと待っていたんだ、、と。

その頃から、私はようやく「生き直す」覚悟を決めました。


シフォンケーキが教えてくれた「人生の焼き直し」

シフォンケーキって、
本当に人生そのものなんです。

混ぜ方ひとつで、膨らみ方が変わる。
焼き時間を間違えれば、しぼむ。
でも、失敗しても、また焼き直せばいい。

潰れても、ひびが入っても、大穴が開いても
もう一度やり直せる。

人生も同じだと思います。
完璧じゃなくていい。
大事なのは

「また焼き直せる」

という希望を失わないこと。

だから私は、こう言葉にしています。

シフォンケーキ作りは、生き方を焼き直すこと。


誰にでも、もう一度「光」は灯せる

かつての私のように、
「特技なんてない」「私なんて」と思っている人も、
シフォンケーキを通して、生き方を作り直すことができます。

「誰かを笑顔にしたい」


その想いがあれば、何度でも立ち上がれる。

私はそれを、自分の人生で証明してきました。
だから今、胸を張って言えます。

人生は、何度でも焼き直せる。


konayukiが生まれた意味

今では、米粉とお米を使ったシフォンケーキが
80種類を超えるまでになりました。

でも、私が本当に伝えたいのは、
「焼き方」でも「技術」でもありません。

誰かの人生に、もう一度「やさしい光」を灯すこと。
それが、konayukiの原点です。

次のブログでは、
「私は誰のために、何のためにこの活動を続けているのか」
その想いについて、お話ししたいと思います。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

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