konayukiパートナーマップ|全国でつながる小さなシフォンケーキ専門店たち

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私が最初にシフォンを焼いたのは、自宅の台所。
あれから数年、今では全国で、
一人で営む小さな粉雪シフォンのお店が増えています。

今日はその仲間たちを、地図でご紹介したいと思います。
どのお店も、一人で営む小さなお店。

日々、自分の暮らしの中から、
ふわじゅわのシフォンを届けてくれているんですよ。

今日は、そのパートナーマップをご紹介する前に、このマップを作るまでに至った経緯をお話しさせて頂きます。

少しばかり私のお話を挟ませてくださいね。


はじめに|自宅の台所から始まった一台のシフォン

私が最初に米粉シフォンケーキを焼いたのは、2018年の冬。
自宅の小さな台所でした。

当時はパン教室を続けながら、普段通りレッスンを終えた後に米粉の研究と試作を繰り返していたんですよね。
小麦粉のシフォンと違って、焼き上がりが思うようにいかず、夜通しで朝を迎えた日が、何度もありました。

それまで作ってきた小麦粉のシフォンが、そこそこ大人気でしたから、

「それよりおいしくなければ、意味が無いと思い」

と思い、配合調整には、とにかく無我夢中でしたね~。


とにもかくにも、「粉雪シフォン」という名前に込めた想いだけは、ぶれることなく、完成させたいの一心でした!

このシフォンケーキで、小麦粉シフォンで得ることのできた、人の喜ぶ姿を、こんどは米粉で「驚き」の渦に巻き込むことが出来るはず!

そのような期待を胸に抱き、

「実現するまで諦めない!」

と自分自身に言い聞かせてきました。


現状のままでは不安。きっと変われる、変わりたい。この感動を、きっと多くの方と共有できる!

そんな未来の自分への期待も胸に、、

静かに、でも確かに光を放つような未来を信じていたのです。

そして2019年9月、私は初めてこのシフォンを人に教え始めました。

当初は趣味コースからスタート!

当時はもちろん、対面レッスンからの始まりでした。

それから数か月後・・

コロナと同時並行で始めたオンラインレッスンで、私の米粉シフォン人生で、波乱万丈な物語が始まりました。


その頃はまだ「制度」も「ブランドの仕組み」もなく、ただ純粋に、
このkonayukiシフォンを「全国の皆さんに届けたい」という気持ちだけで始めたのです。

やがて私のシフォンケーキは、徐々に広がり、前代未聞の度肝を抜かれるシフォンケーキとして、幅広い方々に感銘を受ける事となります。

「こんな素晴らしいシフォンケーキを、先生、よく教えてくれましたね!」

お店のオープンと共に、

「先生には感謝しかありません!」

と、お礼のお品を送ってくださる方もいらっしゃるほど。


制度がなかった頃に感じたこと

学んでくださった多くの生徒さんがそれぞれの想いで活動を始め、
次々と、自分のブランド名をつけてシフォンを発信していきました。

最初の頃は、その姿が本当にうれしかった。
成長した我が子を見送るような気持ちで、
「自分の手から生まれた技術が広がっていく」ことを誇らしく思っていました。 

ノンオイル米粉シフォンケーキの認知も少しずつ広がり、 


「ノンオイルって美味しいんですね」
「このシフォン開発した人、天才!」

なにこれ!!食べたことない!」

「シフォンは食べない子がこれなら食べられる!と」


──そんな声を見かけるようになったとき、胸が熱くなりました。

けれど、時間が経つうちに、次第に違和感も芽生えました。

嬉しいはずなのに、なぜか寂しい。
応援すればするほど、どこかで自分の存在が消えていくような感覚。

年月が経つにつれ、エールのメッセージを送ろうとする手が戸惑う💦
その矛盾に気づいたとき、私は初めて立ち止まりました。

仕組みを持たずに走り出したこと。
それが、あとになって私に大きな問いを残しました。

「信頼でつながるブランドは、どうすれば守れるのだろう。」

そこから、konayukiの第二章が始まります。

そしていま、あの頃に抱いた「信頼でつながる形」が、
全国の小さなパートナーショップとして確かに息づいています。


それぞれの手の中で、konayukiで培った生地作りが幸せの種をまき始める。

作れるようになることだけを喜ぶことは、私にとっての本当の形ではありません。

この生地作りを覚えた人の数だけ、一緒にkonayukiの名で大きく羽ばたく未来を作りたい!


パートナー制度を作った理由

その想いを形にすることは、そんなにわがままな事ですか?

素朴な疑問を、今のコンサルタントに問うてみました。

「そんなことないよ!その夢一緒に叶えよう!」

その様な言葉を頂き、わたしは自分自身が育んできたブランド「konayuki」を守るために、一つの仕組みを作ることにしたんです。

それが、パートナー制度。

この名を継ぎたいって思う人だけに届ける!と決めた。

正式に「konayukiパートナー制度」を立ち上げたのは、2025年の5月。
それは、単に店舗を増やすためではありません。

私が目指したのは、信頼でつながる仕組みを作ること。

教える人、学ぶ人、販売する人、支える人。
それぞれが対等に、お互いを尊重しながら信頼でつながる関係を築きたいと思ったのです。

その一つとして開催しているのが開業研修。

一人一人の進度に応じてカスタマイズされた開業準備プログラムです。

ですが、信頼を守るためのルールづくりは、決して簡単ではありませんでした。

一度学んだあとだと、想いや立場が違えば、受け止め方もさまざまです。


「自分の自由に使いたい」と、

義務に感じる方もいれば、


「つながりを大切にしたい」

共に歩む方もいました。

けれど、その過程で気づいたのです。

私の思う
「本当の自由」は、信頼という土台があってこそ育つのだと。

本日迄、私は、逃げずにこの課題と向き合いました。
本物の信頼は、時間をかけて築くしかない。
そう確信していたからです。


現在、全国に広がる 、ひとり経営の小さなショップ たち

別れや不満、新しい出会いや感謝の声、、色々なことがあった1か月。

それでも結果的には、去る人以上に集まった人数が増えることになったのです。

今、全国には約20名のパートナーが活動することになりました。
それぞれが異なる背景と人生を持ちながら、

「過去から脱皮し、自分の手で笑顔を生み出したい」

という共通の想いでつながっています。

元保育士、元看護師、主婦、そして定年後に第二の人生を歩み始めた方。
自宅の一角を改装して焼く人もいれば、シェアキッチンで週に数日だけ販売する人もいます。

どなたにも共通しているのは、
心が優しく、純粋。そして、ていねい な方ばかり。

皆さん konayukiとの関わりを望んでくださる方々ばかりなのです。

子育てや介護の合間に無理なく続けられる方法で
夢だった店舗をオープンさせた方。
それぞれのペースで歩む姿が、konayukiの灯を日本各地に灯します。


守ることは、育てること

「ブランドを守る」とは、

誰かを縛ることではなく、信頼を育てていくこと。

私たちが届けているのは、
「信頼される味」であり、「想いが届くお菓子」

粉雪シフォンを焼く手には、
素材への誠実さも、その人の人生も、物語のように宿っています。

そして私は願っています。
たとえ、遠い地域で夢を追っていても、いつかその夢が実ったとき、
お互いの成長を心から喜び合える仲間でありたい。

わがままだと思って、口にできなかった想いがありました。
でも今は、それを「形にすること」こそが、誠実さだと思っています。
ここからまた、新しいkonayukiを育てていきます。

住む場所は離れても、
同じ空の下で「信頼」という絆で、いつでも集まれる環境を作ります。

この考えに共感して集まった20店舗の輪。
これからは「数」ではなく「質」。
ひとつひとつの出会いを大切に、誠実にブランドを育てていきたいと思っています


パートナーたちが生む、小さな奇跡

全国のパートナーたちは、それぞれの地域で小さな奇跡を起こしています。

介護を通して出会った方が、シフォンをきっかけに笑顔を取り戻したり。
子どもの先生にプレゼントしたシフォンから注文が広がったり。
マルシェで「また買いに来ました」と声をかけられて涙した方もいます。

どれも、konayukiという名前を超えて、
人と人との信頼から生まれた出来事です。

私は、そんな一人ひとりの姿に支えられています。


konayukiパートナーマップ、公開しました

この輪をもっと多くの方に知っていただくために、
全国のパートナー店舗を紹介する
「konayukiパートナーマップ」を公開しました。

どのお店も、konayukiの想いを受け継ぎ、
丁寧に焼き上げたシフォンをお届けしています。

📍 全国で買える konayukiシフォンのお店マップを見る

あなたの街にも、粉雪シフォンを焼くパートナーがいるかもしれません。
もし見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてください。


終わりに|信頼で広がるブランドを目指して

私たちのパートナーは、特別な才能を持った人たちではありません。
家庭や仕事を持ちながらも、時間を見つけて学び、誠実に焼き続けてきた人たちです。

その積み重ねが、いま確かに形になり、
20店舗という輪を生みました。

これからも、派手な拡大ではなく、丁寧な成長を。
一人一人との、信頼を積み上げていく

それが、私たちkonayukiの歩み方です。