「どうやって集客しているんですか?」
以前、マーケティングを教えているコンサルタントの方から、そう聞かれたことがあります。
私は、そのまま答えました。
「Instagramのストーリーズと、公式LINEだけです」
すると、
「えっ、それだけで、これだけ集まったんですか?」
と、本気で驚かれました。
ですが、最初からこの状態だったわけではありません。
どれだけ告知しても、外部からの予約がほとんど入らなかった時代があります。
自信を持って作った講座でも、その価値がなかなか伝わらなかった時代もあります。
前回の最後に、お話ししました。
おうち工房が完成しても、まだ足りないものが一つある。
それが、
「信頼」
です。
工房を作り、商品を並べただけでは、お客様は来てくれません。
オープンしたばかりのお店を、お客様はまだ知りません。
どんな人が作っているのか。
本当においしいのか。
安心して買ってもよいのか。
わざわざ足を運ぶ価値があるのか。
今日は、私自身の「信頼がなかった時代」と「信頼が育った後」の変化から、信頼の正体についてお話しします。
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- 安くすれば、喜ばれると思っていました
- 本気の価格をつけたら、人が離れていきました
- 米粉シフォン専門として、信頼ゼロから始めました
- オンラインレッスンで、流れが変わり始めました
- 「求められている」と、初めて実感しました
- 「ストーリーズと公式LINEだけです」
- 信頼は、実績の数字だけではありません
- 型外し用のナイフがなかった時代
- ナイフ一本の歴史を動画にしました
- 85種類以上のレシピにも、一つずつ理由があります
- 対面レッスンの記録を残し続けました
- 信頼とは「見える積み重ね」です
- 「私には、そんな積み重ねがない」と思った方へ
- 信頼は、ゼロから作るだけではありません
- あなたの何年分の遠回りがなくなるでしょうか
- なぜ、大切な技術とブランドを人へ渡すのか
- 想いだけでは、ブランドを守れませんでした
- それでも、私は渡すことを諦めませんでした
- 次回、このシリーズで一番伝えたかった話をします
- konayukiの共創型フランチャイズ開業についてご興味のある方へ
安くすれば、喜ばれると思っていました
まずは、少し恥ずかしい話からさせてください。
私が教室を始めたばかりの頃は、安い料金であることを、とても喜んでいただいていました。
安いのに、内容が充実している。
材料も惜しまず使う。
試食もたくさん用意する。
サービスもできるだけ増やす。
来てくださる方が喜んでくれることが、私もうれしかったんです。
ですが、私は少しやりすぎていたんですね。
皆が喜ぶ顔が見たい。ただただ、純粋にサービス精神が行きすぎて、
気づけば、
「先生、牛乳おかわり~」
と、気軽に言われるような状態になっていたんですよ💦。
もちろん、牛乳のおかわり自体が悪いという話ではありません。
問題は、私が自分の仕事や時間の価値を、きちんと扱えていなかったことです。
教室が終わり、皆さんが帰られた後。
片づけをしながら、全身から虚しさが漂っているように感じたこともあります。
あれだけ準備して、あれだけ伝えて、あれだけサービスをした。
皆さんは楽しんで帰ってくださった~!。
それなのに、自分の中に残る疲労感と、どことなく満たされない虚しさ。
そのとき、身にしみて分かりました。
安くたくさん振る舞うことほど、自分の心をすり減らす仕事はないのだと。
本気の価格をつけたら、人が離れていきました
だから、米粉のシフォンケーキで本気の事業を始めると決めたとき、私は覚悟しました。
今までのような安い価格ではなく、技術と内容に合った金額をつけよう。
自分の努力してきた時間にも、開発してきた技術にも、きちんと価値をつけよう。
そう決めました。
ですが、その代償は、すぐにやってきました。
パン教室からシフォンケーキ専門教室へと大シフトすると決めたころのこと。
「今さらシフォンケーキで開業するの?」
「シフォンケーキのブームは、もう終わっているんじゃない?」
そのように言われたこともあります。
実際、価格を見た方から、
「先生が遠くなっちゃったわ」
と言われたこともありました。
気が付いたら実際に、離れていった方もいます。
それまで通いやすい料金で来てくださっていた方からすれば、一気に高級感漂う受講費になったのですから、急に先生が変わったように見えたのかもしれません。
ですが、私自身は、誰生徒さんを遠ざけたかったわけではありません。
仕事として続けるために、価格と内容を立て直す必要があったのです。
安いから来ていただく教室ではなく、
「どうしても、ここで学びたい」
「この技術を身につけたい」
と思っていただける教室に変えなければ、事業として続けられないと考えました。
米粉シフォン専門として、信頼ゼロから始めました
当時、米粉のシフォンケーキだけを専門に教えている教室は、ほとんど見当たりませんでした。
今でこそ、米粉やグルテンフリーという言葉は広く知られるようになっていますけれどね。
ですが、私が本格的に始めた頃は、
「米粉で本当にふわふわになるの?」
「小麦粉のシフォンと何が違うの?」
「わざわざ米粉にする必要があるの?」
というところから、説明しなければなりませんでした。
つまり、私にとっては信頼ゼロからの発信です。
ホームページを作る。
Instagramに投稿する。
ブログを書く。
シフォンケーキの写真を載せる。
何度発信しても、最初は外部からの予約がほとんどありませんでした。
自分の講座に確かな自信を持てるようになるまでは、一つずつの単発レッスンとして販売していた時期もあります。
ですが、単発で一つのメニューだけを学ぶ形では、私が本当に伝えたかった技術の全体像まで届けることができません。
受講する方にとっても、
「とりあえず、この味だけ習ってみよう」
という気持ちになりやすくなります。
私がどれだけ一生懸命伝えても、私が考えているほど深くは届かない。
それでも、来てもらうためには、単発で販売するしかない。
そんな妥協をしながら、レッスンを続けていた時期がありました。
信頼が育つまでには、本当~に長い時間がかかりました。
オンラインレッスンで、流れが変わり始めました
流れの変化をはっきりと感じ始めたのは、コロナ禍にオンラインレッスンを始めて、3回目を迎えた頃だったと思います。
時期でいうと、2021年の終わり頃から2022年の初め頃です。
コロナ禍をきっかけに、多くの方がオンラインで学ぶことに慣れ始めました。
岡山まで来られなくても、自宅のキッチンから受講できる。
小さなお子さんがいても、家を空けずに学べる。
遠方に住んでいても、同じ技術を学べる。
オンラインに対する不安が少しずつ薄れ、情報が広がる速さも大きく変わりました。
それまで対面でしか届けられなかった技術を、全国の方へ届けられるようになったのです。
ですが、オンラインになったからといって、急にすべてが売れたわけではありません。
画面越しでも伝わるように、動画を作る。
細かな工程を撮影する。
失敗したときの原因を言葉にする。
受講する方が、自宅で迷わない仕組みを考える。
一つずつ改善しながら、オンラインでも結果が出る講座へ育てていきました。
「求められている」と、初めて実感しました
信頼が大きく育ったと感じたのは、2023年の冬頃です。
特に、お米そのものから作る生米シフォンの講座を開発した頃から、
「これは、本当に求められている」
とはっきり感じるようになりました。
その頃は、まだ誰も世の中で発信している人が居ない時代に、たった一人で
「生米でシフォンケーキが作れます」
「自宅から届いた玄米そのもので、作ることもできます」
そんな風に、一人でも多くの人に伝えたくて、無我夢中でした。
そして、その頃にもなると、募集をすれば、必要としてくださる方が一気に集まる。
相談会を開催すれば、講座について真剣に考えてくださる。
ある説明会では、参加された方のうちの約94%が受講を決めてくださった会もありました。
この数字は、マーケティングの専門家から見ても、とても高い成約率だったようです。
決して安い金額の講座ではありません。
その場の勢いだけで、簡単に決められる金額でもありません。
それでも、
「直子さんから学びたい」
「この技術を身につけたい」
「他の教室とは違う!」
と、迷わず進んでくださる方が増えました。
そのとき、以前とは明らかに違うものが育っていると感じました。
それが、信頼です。
「ストーリーズと公式LINEだけです」
あるとき、マーケティングを教えているコンサルタントの方から聞かれました。
「今まで、どのように集客してきたんですか?」
私は、そのまま答えました。
「Instagramのストーリーズと、公式LINEだけです」
すると、
「えっ、それだけで、これだけ集まったんですか?」
と、驚かれたんです。
広告を大量に出したわけでもなく
複雑な集客の仕組みを作っていたわけでもありません。
Instagramのストーリーズで、日々の活動や考えていることを伝える。
公式LINEで、必要な案内を届ける。
主に続けてきたのは、この二つです。
では、ストーリーズと公式LINEを使えば、誰でも同じように集客できるのでしょうか。
そうではありません。
同じ方法を使っても、その前に信頼がなければ、人は動きません。
信頼がなかった頃は、どれだけ告知をしても、外部からの予約はほとんど入りませんでした。
ですが、信頼が育った後は、難しい集客の仕組みを先に作らなくても、
「直子さんが始めるなら、詳しく聞きたい」
「直子さんが作った講座なら、学びたい」
と思っていただけるようになりました。
信頼そのものが、人を連れてきてくれるようになったのです。
信頼は、実績の数字だけではありません
では、その信頼の正体とは何なのでしょうか。
受講者数でしょうか。
売上でしょうか。
長く続けている年数でしょうか。
もちろん、数字で見える実績も、信頼を作る一つの材料です。
ですが、私はそれだけではないと思っています。
ここで、少し変わった話をします。
シフォンケーキ作りには、「型外し」という工程があります。
焼き上がったシフォンケーキを、型からきれいに取り出す作業です。
この型外しが、実はとても難しいんです。
せっかくきれいに焼けても、最後の型外しで生地を傷つけてしまうことがあります。
私がシフォンケーキを作り始めた2011年頃から、この型外しはずっと大きな課題でした。
型外し用のナイフがなかった時代
今では、シフォンケーキ専用の型外しナイフがあります。
ですが、現在のような専用ナイフが広がったのは、2017年頃からでした。
それ以前は、市販のナイフや包丁の中から、自分で使いやすいものを探すしかありませんでした。
刃が厚いと、生地を削ってしまう。
しなりが足りないと、型に沿わない。
力を入れすぎると、側面がガタガタになる。
どのナイフなら、きれいに外せるのか。
私も、何本ものナイフを試しました。
当時、教室へ来てくださっていた生徒さんの中に、技工士さんがいました。
そのご縁から、市販のナイフをもとに、シフォンケーキを外しやすいよう特別に加工していただいたこともあります。
そのナイフが、専用ナイフよりも使いやすかったため、当初は、それを必要とする生徒さんにも使ってもらっていた時期もありました。
今から考えると、型外しのナイフ一本にも、長い試行錯誤があったのです。
ナイフ一本の歴史を動画にしました
あるとき私は、これまで使ってきた歴代のナイフを並べて、その歴史を動画にしました。
「この頃は、専用のナイフがなかったので、これを使っていました」
「これは、刃の厚みが少し合わなかったんです」
「このナイフは、職人さんとのご縁から作っていただきました」
一本ずつ手に取りながら、その頃の失敗や工夫をお話ししました。
すると、その動画を見たことをきっかけに、私の講座へ来てくださった方がいました。
そして、このように言ってくださったんです。
「型外しだけで、こんなに歴史を語れる先生は、ほかにいませんでした!」
その言葉を聞いたとき、私は気づきました。
信頼とは、大きな実績の数字だけではない。
ナイフ一本についても語れるほど、一つのことに向き合ってきた時間。
失敗して、考えて、試してきた積み重ね。
その厚みが、外から見えること。
それが信頼になるのだと。
85種類以上のレシピにも、一つずつ理由があります
現在、konayukiには、米粉と生米を合わせて85種類以上の販売メニューがあります。
ですが、単にレシピの数が多いことを伝えたいわけではありません。
なぜ、その水分量なのか。
なぜ、その素材をその順番で加えるのか。
なぜ、その温度で焼くのか。
なぜ、同じ果物でも扱い方が違うのか。
なぜ、米粉と生米では食感が変わるのか。
それぞれのレシピには、一つずつ理由があります。
うまくいかなかったときには、一つ一つの工程を分析していく。
生地がドロドロなってしまったときには、何が原因となったのか。
焼き縮みが起きたときには、どの工程を直すのか。
その理屈について聞かれたとき、私は自分の言葉で説明できます。
自分で作り、失敗し、立て直してきたからこそ、答えられることがあります。
それも、信頼の一つになった理由だと思います。
対面レッスンの記録を残し続けました
私は2019年から、本格的に米粉シフォンケーキのレッスンを始めました。
まだコロナ禍になる前の、対面レッスンの時代です。
その頃から、レッスンの様子をできるだけ記録に残してきました。
どのような方が参加されたのか。
どのようなシフォンケーキが焼けたのか。
何に悩み、どこができるようになったのか。
教室では、どのようなことを伝えているのか。
ブログやInstagramを通して、その様子を発信してきました。
オンラインレッスンを始めた頃、多くの方がその過去の記録を読んでくださったと思います。
「この先生は、オンラインを始めたばかりでも、シフォンケーキを教え始めたばかりではない」
「以前から、これだけ多くの人に教えてきた」
「受講した方が、実際に焼けるようになっている」
過去の記録が、オンラインで学ぶことへの不安を少しずつ減らしてくれました。
発信は、その日の集客のためだけにするものではありません。
続けてきた記録は、何年か後に、信頼の証拠になります。
メディアから取材していただいたことも、長く続けてきた活動を外部の方に見つけ、認めていただけた一つの結果だったと思っています。
信頼とは「見える積み重ね」です
ここまでのお話をまとめると、私が考える信頼の正体は、
見える形で残された、積み重ねの厚み
です。
長く続けているだけでは、外からは分かりません。
たくさん失敗しただけでも、信頼にはなりません。
何を考え、どのように試し、何ができるようになったのか。
なぜ、この商品を作っているのか。
お客様や受講生と、どのように向き合ってきたのか。
それが、写真や文章、動画、商品、言葉として外から見える。
その積み重ねを見た人が、
「この人なら大丈夫そう」
「この人から買いたい」
「この人から学びたい」
と思ってくださる。
信頼とは、自分で、
「私を信じてください」
と言って作るものではありません。
積み重ねを見た人の心の中に、少しずつ育つものなのです。
「私には、そんな積み重ねがない」と思った方へ
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「直子さんには16年の経験があるからでしょう」
「私には、そんなに長い積み重ねはありません」
「信頼が育つまで何年も待っていたら、いつ開業できるか分かりません」
そうなんです。
信頼をゼロから作るには、本当に時間がかかります。
私は、その遠回りを全部してきた人間です。
安い価格で喜ばれるところから始めました。
価格を上げて、人が離れていく経験もしました。
米粉のシフォンケーキを誰にも知られていない状態から、発信を続けました。
外部からの予約が入らない時期も、単発レッスンを続けました。
対面レッスンを記録し、オンライン講座を作り、レシピを開発し続けました。
その積み重ねの先に、今の信頼があります。
ですが、これから始める人が、全員同じ年月をかけなければならないのでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
信頼は、ゼロから作るだけではありません
第7話でご紹介した、あーやんさんのことを覚えていますか?
あーやんさんは、自分のお店を始めるときに、konayukiを紹介するチラシを添えました。
「このシフォンケーキは、どのように生まれたのか」
「なぜ、米粉や生米を使っているのか」
「どのような歴史を持つブランドなのか」
自分一人の話だけではなく、すでに積み重ねられてきた商品の物語と一緒に、お店を始めたのです。
つまり、信頼ゼロからのスタートではありませんでした。
もちろん、あーやんさん自身がお客様から信頼される努力は必要です。
品質を守る。
約束した時間に商品を渡す。
丁寧に対応する。
自分のお店の物語を育てる。
そこは、誰かに代わってもらうことはできません。
ですが、商品の味、技術、開発の背景まで、すべてをゼロから証明する必要はありません。
すでに信頼されている商品を土台にして、自分のお店を始める道があります。
あなたの何年分の遠回りがなくなるでしょうか
私は、本気で事業を育てようと決めてからの7年間で、学びや自己投資に約1,000万円を使ってきました。
シフォンケーキそのものには、16年向き合ってきました。
小麦粉から米粉へ。
米粉から生米へ。
失敗を繰り返し、85種類以上の販売メニューを作ってきました。
対面レッスンも、オンラインレッスンも経験してきました。
販売も、発送も、おうちテイクアウトも行ってきました。
その時間を、これから開業する人全員が、最初からやり直す必要はありません。
すでにお客様から喜ばれている味。
失敗したときに相談できる技術の土台。
販売に使える商品ラインナップ。
積み重ねられてきたブランドの物語。
それらを使える状態で始められるとしたら、あなたの何年分の遠回りがなくなるでしょうか。
信頼は、自分一人でゼロから作るだけではありません。
信頼されている土台を受け取り、その上に自分自身の信頼を積み重ねていく。
その始め方もあるのです。
なぜ、大切な技術とブランドを人へ渡すのか
ここまで読んで、
「でも、そんなに大切な技術やブランドを、なぜほかの人に使ってもらうの?」
と思った方もいるかもしれません。
自分だけで販売した方が、すべて自分の売上になります。
技術を外へ出さなければ、似た商品が増える心配もありません。
それでも、私は最初から、このシフォンケーキを自分一人の中だけに置いておくつもりはありませんでした。
私が開発した食感を、学んだ方たちが、それぞれの地域で届けてくれる。
食の制限がある方。
グルテンを控えたい方。
油を使っていないお菓子を探している方。
家族みんなで同じものを食べたい方。
まだkonayukiのシフォンケーキを知らない方へ、届けてくれる。
その未来を、私はずっと思い描いてきました。
私が一人で焼ける数には、限界があります。
私が一人で会えるお客様の数にも、限界があります。
ですが、同じ思いを持つ人が、それぞれの地域で届けてくれたら、このシフォンケーキを必要とする、もっと多くの方へ届けられます。
私が望んでいるのは、単にレシピを使う人を増やすことではありません。
konayukiを一緒に語り継いでくれる人が、一人でも多くいてほしい。
それが、私が技術とブランドを人へ渡したい理由です。
想いだけでは、ブランドを守れませんでした
ただ、その思いを形にするまでの道のりは、順風満帆ではありませんでした。
「大切に使ってくれるはず」
「思いも一緒に受け取ってくれるはず」
そう信じ、技術を届けてきました。
ですが、私が考えていた使い方と、受け取った側が考える使い方が、同じとは限りませんでした。
技術を教えた後に、どこまで使ってよいのか。
どの名前を使えるのか。
誰に教えてよいのか。
活動を終えた後は、どうするのか。
私は、その約束を十分な言葉や契約、仕組みにできていなかった時期があります。
使用を控えてほしいという意思を文書で伝えても、当時の契約や権利の整理が十分でなければ、私の思いだけですべてを止めることはできません。
その現実にも直面しました。
私は長い間、
「これだけ大切に作ってきたものだから、きっと分かってもらえる」
と、相手の良心や理解に頼っていたのだと思います。
ですが、ブランドは、思いだけでは守れません。
技術を渡すなら、使い方を決める。
名前を共有するなら、守る約束を決める。
一緒に進むなら、その先の未来を言葉にする。
信頼することと、何も決めないことは違います。
私は、何度も悩みながら、そのことを学びました。
それでも、私は渡すことを諦めませんでした
技術やブランドを人へ渡すことが難しいなら、自分一人で守ればいい。
誰にも教えず、自分だけで販売すればいい。
そう考えることもできました。
ですが、それでは、私が本当に作りたい未来には届きません。
私は、konayukiのシフォンケーキを、単なる一人の先生のレシピで終わらせたくありません。
理念も、品質も、物語も大切にしながら、それぞれの地域で育ててくれる人と一緒に、長く残るブランドにしたい。
だから私は、渡すことを諦めるのではなく、
大切に渡し、大切に育てられる仕組みを作る
という道を選びました。
一人で守るのでもない。
何の約束もなく、自由に渡すのでもない。
信頼する人たちと、役割と約束を持ちながら、一緒に育てていく。
私は、長い遠回りの末に、その形へたどり着きました。
次回、このシリーズで一番伝えたかった話をします
次回は、このYouTubeシリーズの中で、私が一番お伝えしたかった話です。
一人でゼロから戦うのでもありません。
昔ながらの、一方的に決められた仕組みに入るだけでもありません。
商品、信頼、ブランドを共有しながら、それぞれが自分のお店を育てていく。
私が失敗と後悔を重ねた先にたどり着いた、第三の道についてお話しします。
なぜ、私は今の仕組みを作ろうと思ったのか。
なぜ、レシピを渡して終わる講座をやめたのか。
なぜ、一緒にブランドを育てる仲間が必要なのか。
そして、私が本当に守りたいものは何なのか。
次回、すべてお話しします。
ぜひ、次回もご覧ください。
YouTubeチャンネルでは、おうちテイクアウトを始め、地域のお客様から信頼されるお店へ育てていくために必要な商品、工房、販売、発信、ブランド、仕組みについて、全12話でお届けしています。
チャンネル登録をして、続きをお待ちいただけるとうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
konayukiの直子でした。
konayukiの共創型フランチャイズ開業についてご興味のある方へ
現在、1月、5月、9月の講座生募集に向けて、セミナー・説明会の開催を予定しています。
「開業なんて、まだ先の話」
という段階の方も大丈夫です。
・自分にもできるのか聞いてみたい
・費用や準備の流れを、ざっくり知りたい
・話を聞いてから考えたい
そんな「まだ迷っている段階」こそ、いちばん相談していただきたいタイミングです。
個別相談では、konayukiの共創型開業の仕組み、開業までの流れ、費用のこと、そして、あなたの今の状況に合わせた進め方を、代表の私が直接お話しします。
無理な勧誘は一切いたしません。
お話しした上で、
「今じゃない」
と感じたら、それもひとつの答えです。
随時スタートの時期を考えて頂けます。
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