こんにちは。
株式会社konayukiの直子です。
先日、ブログで
「粉雪本店プロジェクトを始めます」
とお話ししました。
読んでくださった方の中には、
「いよいよ粉雪シフォンの本店ができるんだ」
と楽しみにしてくださった方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、その後のご報告です。
結論からお伝えすると、
今回「ここなら粉雪本店にできるかもしれない」と思っていた物件は、
いったん白紙に戻すことになりました~。
ここなら本店にできる
今回気になっていたのは、もともと美容室だった物件です。
自宅からも近く、
私にとってはまるで自分の庭のように感じられる場所でした。
「ここなら毎日通える」
「うちから車で3分。私も無理なく通ったり、繁忙期には製造にも加われる」
「やっと見えてきた、粉雪シフォンの本拠点」
そんなふうに、少しずつ夢がふくらんでいました。
外観や内装のこと、厨房のこと、イートインスペースのこと。
ここで粉雪シフォンが並び、販売も研修もできる場所にできたら。
そう思いながら、内装工事の打ち合わせ日時も決まった直前のことでした。

(画像は、物件の外観をイメージ変換させたものです。)
市役所で分かったこと
ただ、契約や改装に進む前に、
念のため市役所へ確認に行きました。
伺ったのは、市役所の6階にある土地開発に関わる担当課です。
私はどこかで、
「もともと美容室だったから、店舗として使えて当然」
「あとは保健所の許可が通れば大丈夫」
と思っていたところがありました。
大きな美容室だったので、配管も最大のものを装備してあるとのことだったので、水回り関しても安心していました。
元々女性が土地から購入後に新築から作られていたということも有り、内装は大きく触らなくても形を保った状態の工事が見えていたんですよねえ。
ところが、、、伺ってみると、その場所では
新しく菓子を製造する設備が作れない地域
ということが分かりました。
販売はできる。
けれど、その場所でシフォンケーキを焼くことはできない。
つまり、私が考えていた
「シフォンを焼いて、販売して、研修もできる粉雪本店」
という形は、その物件では叶えられないということでした。
正直、力が抜けました。
「ここだ」と思えるくらい近くて、
毎日通う姿まで想像していた場所だったからです。
担当の方も、私がかなりショックを受けていたからか、
「何とか通る方法がないか、もう一度見てみますね」
と言ってくださいました。
けれど、最終的にはやはり難しいとのことでした。
担当者の方、力を尽くしてくださって、ありがとうございます(__)
すぐ近くなのに、条件が違っていました
今回驚いたのは、
konayukiの自宅兼会社は菓子製造ができる地域なのに、
今回の物件は市街化調整区域にあたり、
新しく菓子を製造することが難しい場所だったということです。
距離としては、とても近い場所です。
私にとっては、自分の庭のように感じるほど身近なエリアでした。
それでも、市役所の資料に基づくと
地域の線引きはとてもはっきりしていて、
「ここまではできる」
「ここから先はできない」
という条件が、きれいに分かれていました。
正直、同じ近所なのに、
こんなにも条件が変わるのかと驚きました。
だからこそ、
「近いから大丈夫」
「周りにお店があるから大丈夫」
「もともと店舗だったから大丈夫」
とは、決して言えないのだと分かりました。
お店だった場所なら、何でもできるわけではない
今回、身をもって学んだことがあります。
それは、
もともとお店だった場所だからといって、何でもできるわけではない
ということです。
美容室だった。
飲食店だった。
店舗の形が残っている。
そう見える物件でも、
自分がやりたい業種で使えるかどうかは、また別の話なんです。
特に、菓子製造や飲食に関わる場合は、必ず、早い段階で
保健所だけでなく、用途地域や土地の条件も確認する必要があります。
販売はできても、製造はできない。
お店としては使えても、作る場所としては使えない。
そういうケースがあるのだと、今回あらためて知りました。
これは、これから自宅工房や店舗を考えている方にも、
ぜひ知っておいてほしいことです。
改装や契約の前に確認してほしいこと
物件探しをしていると、
場所の雰囲気や広さ、家賃、立地に目が行きます。
「ここ、いいかも」
「ここならできそう」
と思うと、気持ちは一気に前に進みます。
でも、契約や改装の前に、必ず確認してほしいことがあります。
それは、
その場所で、自分がやりたい営業が本当にできるのか
ということです。
私自身、現在はシフォン作りだけでなく、自宅工房や開業を目指す方に向けて、必要な準備や考え方をお伝えする立場でもあります。
それでも今回、物件を前にすると
「ここならできる」
という過信が先に立ち、危うく大切な確認を後回しにしそうになりました。
だからこそ、今回のことは隠さず残しておきたいと思いました。
保健所に相談することも大切です。
でもその前に、または同時に、
市役所で用途地域や製造の可否を確認することが、とても大切です。
今回の私のように、
「販売はできるけれど、製造はできない」
ということが後から分かる場合もあります。
もっと話が進んでから分かっていたら、
時間もお金も、もっと大きく動いていたかもしれません。
そう考えると、今回この段階で分かったことは、
残念ではありますが、本当によかったと思っています。
この物件は白紙に戻します
今回の美容室跡の物件は、
粉雪本店としては白紙に戻すことにしました。
もちろん、販売だけならできる可能性はありました。
でも、私が作りたいのは、
ただ商品を並べるだけの場所ではありません。
シフォンを焼き、
販売し、
スタッフを育て、
生徒さんにも来ていただけるような、
粉雪シフォンの本拠点です。
その大切な部分である「製造」ができないのであれば、
ここは粉雪本店としては違う。
そう判断しました。
ここじゃなかった。それが分かっただけ
今回のことは、正直とても残念でした。
でも、粉雪本店プロジェクトが終わったわけではありません。
ここじゃなかった。
それが分かっただけです。
夢に向かって動き出すと、
想像していた景色だけでなく、
現実の壁にも出会います。
けれど、その壁に出会ったからこそ、
粉雪本店に必要な条件が、また一つはっきりしました。
近いからいい。
雰囲気がいいからいい。
空いているからいい。
それだけでは、お店は作れない。
粉雪シフォンを本当に大切に育てていける場所なのか。
作る人も、来てくださる方も、心地よく過ごせる場所なのか。
そして、きちんと製造できる条件が整っている場所なのか。
そこまで見て、選んでいきます。
結構、数か月という長い期間、この物件を優先して探していただけに、取り越し苦労だったかもしれません。
また一歩ずつ探していきます
今回の物件は白紙になりましたが、
粉雪本店をつくりたい気持ちが消えたわけではありません。
むしろ、今回の経験で、
次に見るべきポイントがはっきりしました。
焦らず、でも止まらずに。
また一歩ずつ、粉雪らしい場所を探していこうと思います。
いつか本当に、
「ここが粉雪シフォンの本店です」
と胸を張って言える場所に出会うために。
今日の遠回りも、きっとそのための一歩だったと思うことにします。

