「私にもできるかな」konayuki メゾン3期が始まりました

日常

「私にもできるかな」7人それぞれの場所から、konayuki MAISON3期が始まりました

「私、本当にお菓子作りをしたことがないんです」

「一番心配なのは、自分に作れるのかということです」

そう話しながらも、そのあとに出てきたのは、

「でも、食べたときに、これを売りたいと思ったんです」

という言葉でした。

そうなんです。

最初から自信があったから、ここへ来たわけではありません。

やってみたい。

でも、私にできるかな。

その二つの気持ちを持ったまま、7名の皆さんがkonayuki MAISON3期のスタートの日を迎えました。

緊張しながら話してくれた、7人の今

最初は、一人ずつ自己紹介をしてもらいました。

住んでいる場所も、これまでしてきた仕事も、お菓子作りの経験も違います。

けれど、話を聞いていると、皆さんの中にある「ここから何かを始めたい」という気持ちが見えてきました。

富山県から参加されたT・Cさんは、もともとお菓子作りが好きな方です。

ご家族やお友達にシフォンケーキを渡すと、とても喜んでもらえる。

それがうれしくて、いろいろなレシピを探して作ってみたけれど、自分が作りたいシフォンが、なかなか定まらなかったそうです。

そんなときにYouTubeでkonayukiを知り、動画の中で話している私の考えを聞いて、

「作ってみたい。食べてみたい。自分もこんなシフォンが作れたら」

と思ってくださいました。

いつかは、自分のお店を持てたら。

今はまだ、はっきりした形になっていなくても大丈夫です。

これから焼きながら、T・Cさんに合うお店の形を一緒に見つけていきます。

「作るより、まず売りたいと思いました」

大阪府から参加されたT・Sさんは、お菓子作りの経験がほとんどありません。

体にやさしいものや、グルテンフリーのお菓子を探していたときに、konayukiのシフォンと出会いました。

実際に取り寄せて食べたとき、初めての食感に驚き、

「私は、これを売りたいと思ったんです」

と話してくれました。

でも、いざ自分で作るとなると、心配になります。

「本当に私にできるのかな」

自己紹介をしながら、何度も「緊張しています」と言われていました。

画面にみんなの顔が並んで、自分の思いを話す。

それだけでも、初めての方には勇気がいりますよね。

だから私は、こう伝えました。

「ここにいるのは、同じように初めての経験をする人と、皆さんを支えたいと思っている人ばかりだから、安心してください」

シフォン作りも同じです。

最初からできる姿を見せる場所ではなく、分からないことを出して、失敗したところから変わっていく場所です。

焼いたことがあるからこそ、知りたくなる「なぜ」

和歌山県から参加されたI・Sさんは、これまでにもシフォンケーキを作ってきました。

ご家族やお友達からの評判もよく、いつか自宅で販売したいという目標があります。

でも、同じように作っているつもりなのに、うまくいく日と、納得できない日がある。

「なぜなんだろう。もっと分かるようになりたい」

そう思っていたときに、YouTubeでkonayukiのシフォンを見つけました。

ふわふわで、色鮮やかで、今まで見てきたシフォンとは違う。

その驚きが、「私も作ってみたい」という気持ちにつながりました。

これからは、成功したか失敗したかだけで終わらず、生地の状態や手の動きを見ながら、そうなった理由を一緒に探していきます。

自分一人でお店を続けていくとき、この「なぜ」が分かる力が、自分を助けてくれます。

おばあさまが商売をしていた場所で

山口県から参加されたU・Kさんは、今もフルタイムで働いています。

ご実家があるのは、観光客も訪れる地域です。

おばあさまが商売をされていた場所は、今は倉庫になっています。

そこで、いつかシフォンケーキを販売できたら。

そう思いながらも、年齢のことや、今から自分に何ができるのかを考えると、なかなか動けずにいました。

ご本人は、

「自分で何かを一から考えることは難しいと思っていました」

と話されました。

けれど、konayukiのシフォンを取り寄せて食べたとき、

「これを自分でも作れるようになりたい」

という気持ちが生まれました。

家族が商売をしていた場所に、今度は自分の商品が並ぶ。

まだ先のことかもしれません。

でも、その未来につながる最初の一台は、これから始まります。

今の仕事を続けながら、お菓子の仕事へ戻っていく

神奈川県から参加されたW・Hさんは、以前、ケーキ屋さんで働いていました。

今は別の仕事をしていますが、いつかもう一度、お菓子の仕事に関わりたいという思いが、ずっと心の中にありました。

そんなとき、健康を大切にしているマルシェで、お菓子を販売してみないかと声をかけられたそうです。

何を作ろう。

健康を考えたお菓子とは、どんなものだろう。

探していく中でkonayukiを知り、シフォンを取り寄せてくださいました。

箱を開けたときの感動。

食べたときの感動。

そして、お子さんが「おいしい」と言ってくれたときの感動。

「自分も、これをたくさんの人に届けたい」

今の仕事をすぐに辞めるのではなく、最初は二つの仕事を続けながら始める。

そしていつか、今の本業と副業が入れ替わるくらい、シフォンの仕事を育てていきたい。

W・Hさんは、そんな未来を話してくれました。

子育て中の今から、未来の準備を始める

F・Aさんには、小さなお子様がいます。

毎日の中で、自分のためだけに使える時間は、なかなか取れません。

今すぐ開業することだけを考えれば、もう少し先でもよいのかもしれません。

けれど、開業したいと思ったときに、そこから慌てて練習を始めるのではなく、今のうちにシフォンの技術を身につけておきたい。

いつでも動けるように、自分の中に技術を残しておきたい。

その思いで参加されました。

子育て中は、予定どおりに時間を使えない日もあります。

だから、一度にたくさん進むことよりも、今できる分を積み重ねていきます。

子育てが落ち着いたとき、そこからゼロで始めるのではなく、すでに自分の手の中に技術がある。

F・Aさんが目指しているのは、そんな未来です。

「何かを始めたい」が、シフォンにつながった

岡山県から参加されたK・Mさんは、もともと物づくりが好きで、いつか自分で何かを始めたいと思っていました。

でも、それが何なのかは、まだ見つかっていませんでした。

konayukiのホームページで、色とりどりのシフォンを見たとき、

「私も、こんなものが作れたら」

と思ったそうです。

お菓子作りの経験は、ほとんどありません。

それでも、シフォンの技術だけでなく、販売や開業まで一緒に考えていくことを知り、

「巡り合うべくして巡り合ったような気がします」

と話してくださいました。

自宅販売なのか、委託販売なのか、予約販売なのか。

そこはこれからです。

作れるようになりながら、自分の暮らしに合う届け方を見つけていきます。

本部にいるのも、同じ道を歩いてきた人たちです

この日は、3期生と一緒に進んでいく本部メンバーも、一人ずつ挨拶をしました。

オンラインで学び、何百台と焼いてきた人。

自宅で予約販売をしている人。

店舗やカフェで販売している人。

仕事や家庭と両立しながら、技術を身につけてきた人。

その一人ひとりが、自分の経験を使って3期生を支えていきます。

私一人が前に立ち、全員を同じ方向へ引っ張っていく講座にはしたくありません。

それぞれの得意なことや経験が、誰かの困りごとに役立つ。

受講した人が、やがて次の誰かを支える側にもなっていく。

今回、3期生の一番近くで関わる本部メンバーにも、1年前は皆さんと同じ受講生だった人がいます。

昨年の9月に学び始め、今年はシェアキッチンで販売を始め、今度は3期生の窓口として一緒に進みます。

一年という時間の中で、人はここまで変わることができます。

初日から、みんなでゴムベラを持ちました

お顔合わせの日でしたが、挨拶だけでは終わりませんでした。

全員でボールとゴムベラを持って、混ぜ方の練習です。

ボールを180度回す。

ゴムベラは、力任せに動かさない。

底、縁、側面で、手の使い方を変える。

文字にすると地味ですよね。

実際、私も動画の中で、

「地味すぎて、面白くないと思います」

と話しています。

でも、この地味な動きが、あの「ふわじゅわ」の食感をつくります。

一度見ただけでは、分からなくて当然です。

この日も、最後に「できたと思う人」と聞いたら、なかなか手が上がりませんでした。

それでいいんです。

私は皆さんに、

「この相談会は、失敗するための場所です。失敗から変わっていくことを楽しむ場所にしてください」

と伝えました。

できなかったことを隠すより、見せてもらった方が、次に何を直せばよいかが分かります。

それが、一人で動画を見ながら練習することと、ここで一緒に学ぶことの違いです。

同じ速さで進まなくてもいい

誰かが10台焼いているときに、自分はまだ2台。

そんなふうに比べ始めると、シフォン作りが苦しくなります。

仕事をしている人もいます。

小さなお子様を育てている人もいます。

介護や自分の体調で、予定が変わることもあります。

だから私は、同じ時期に、同じ場所へ到着することを求めていません。

見てほしいのは、昨日の自分より何ができるようになったかです。

昨日より、ボールを大きく回せた。

生地の違いに気づけた。

分からないことを、質問できた。

その一つが、次の一台につながります。

ここから、konayukiはもっと面白くなります

konayuki MAISONに集まった皆さんが、全員同じお店をつくるわけではありません。

konayukiの技術を土台に、自分らしい商品へ育てていきます。

自宅で販売する人。

マルシェから始める人。

今の仕事を続けながら、小さく始める人。

家族が商売をしていた場所に、新しいお店をつくる人。

子育てをしながら、動ける日のために技術を蓄える人。

それぞれの地域で、それぞれの名前で商品を届けます。

そして、お客様から、

「何これ」

「こんな食感、初めて」

「また食べたい」

という言葉を受け取っていきます。

作れるようになるのは、シフォンだけではありません。

自分の商品ができる。

待ってくれるお客様ができる。

自分の手で、仕事をつくれるようになる。

お顔合わせの日に緊張しながら話していた皆さんが、一年後、どんな顔で自分の商品を紹介しているのか。

私は、それを本当に楽しみにしています。

そして2027年には、岡山にkonayuki本店をつくる計画も進めています。

うまくいかないとき。

迷って、何が正しいのか分からなくなったとき。

実際のシフォンを見て、食べて、もう一度自分の手を確かめられる場所です。

そこで、各地で育った皆さんの商品や、お客様との話を聞ける日が来たら。

konayukiは、私一人がシフォンを教える場所から、人と人の経験が行き来する場所へ変わっていきます。

まだ、7名の最初の一台も焼き上がっていません。

それでも、この日、確かに始まりました。

「私にもできるかな」と話していた皆さんが、いつかお客様から「何これ」と言ってもらう日まで。

konayuki MAISON3期、ここから一緒に進んでいきます。